【新刊情報】TPP問題の新局面(田代洋一著)

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ジェーン・ケルシーさん来日記念講演&シンポジウム「私たちの未来は私たちが創る 地域で、世界で、STOP TPP!!」に出演した田代洋一氏による新刊「TPP問題の新局面」が発売されました。

事前協議にはいったTPP問題はあらたな局面を迎えています。最新の情報をもとにアメリカのねらいと日本が被るダメージを具体的に分析し、「オール北海道」の取組み、先取りとしての米韓FTAの実態をふまえて、運動の課題を提起しています。

<目次(大月書店HPより)>

序章 アジア太平洋時代におけるTPPの政治と経済
 はじめに―状況と課題―
 1.TPP問題の経過
  ●小国からはじまったTPP(P4)
  ●親米経済圏TPPへの大化け
 2.TPPの政治学―アジア太平洋における米中対立時代―
  ●米中対立時代の表面化
  ●TPPと日米安保は一体か
 3.TPPの経済学―新自由主義的「親米経済圏」の構築
  ●アジア太平洋地域のアメリカ化
  ●日本財界にとってのTPP
 4.アメリカ金融資本主義の狙い
  ●金融市場のアメリカ化
  ●ゆうちょ銀行・かんぽ生命・共済
  ●日本の金融保険市場と共済制度
 5.TPPと東日本大震災、農政
  ●国家安全保障と災害資本主義
  ●TPPのためのウルトラ構造政策
 6.まとめと課題

第1章 アメリカはTPPで何を狙うか
 はじめに―本章の課題―
 1.アメリカがNAFTAで獲得した投資の自由化と権益保護
  ●最恵国待遇、内国民待遇、市場アクセス
  ●透明性、公正衡平待遇、収用と補償
  ●投資家国家間紛争解決
  ●NAFTAにおけるISD条項による紛争解決状況
 2.NAFTAからTPPへ
  ●NAFTAからTPPへ
  ●TPPと関税撤廃
  ●アメリカはなぜ日本を引き込むのか
 3.TPPの対日ターゲット
  ●透明性の確保
  ●農産物・食品類の安全性基準緩和と表示義務廃止
  ●「新薬」高価格販売の制度的保証
  ●医療の規制緩和
  ●国・自治体による公共事業や物品・サービス発注への外資企業参入緩和
  ●労働規制の緩和

第2章 日本経済・国民生活をめぐるTPPの基本争点
 はじめに―本章の課題―
 1.「TPPは輸出立国日本にとって不可欠」か
  ●「TPP問題は輸出立国日本の国益vs農業」か
  ●「TPPはアジアの成長を取り込み、輸出を増やす」か
  ●仮に輸出が増えたとして勤労国民は豊かになるか
 2.「日本の国内市場は縮小するから投資立国を目指すべき」か
  ●「デフレや人口減で国内市場が縮小」しているのはなぜか
  ●TPP参加で海外投資とその収益を増やすことが「国民益」か
  ●「海外投資収益を増やさないと国債価格が暴落する」か
  ●それでも財界がTPPに固執するのはなぜか
 3.日本農業は「鎖国」「過保護」か
  ●「日本農業は過保護だったから自給率が低下した」のか
  ●日本の農産物市場はすでに開放されており、「鎖国」などではない
  ●日本農業は国内農業政策上も「過保護」などされていない
 4.「日本農業をTPPにさらしても大丈夫」か
  ●日本農業をTPPにさらしたらどうなるか
  ●所得補償と構造改革でTPP参加と農業存続が「両立」できるか
 5.TPPをはねのけ、安心・安全の日本経済再生のために

第3章 ゼロ関税ショックとの戦い 北海道農業
 1.なぜ北海道はTPPに反対しているのか
 2.TPPは関税撤廃の例外を認めているか
  ●P4協定の関税撤廃規定
  ●TPPの関税撤廃交渉
  ●日本の交渉姿勢
  ●当てにならない国会決議
 3.農業対策で北海道農業は守れるか
  ●農業対策の「嘘」
  ●農業保護の仕組み
  ●TPPで必要な国内助成
  ●食品産業からも上がる反対の声
  ●関税の必要性
 4.オール北海道でTPPに反対する
  ●農業への影響試算
  ●地域別試算の公表
  ●オール北海道の取り組み
  ●地域共闘体制の構築
  ●農業分野以外の影響試算
  ●条例の抵触も懸念
  ●オール北海道の迎撃体制
 5.結びに代えて―TPP反対運動の展望

第4章 TPPを先取りする米韓FTA
 1.米韓同盟と米韓FTA
 2.経済構造と米韓FTA
  ●IMFコンディショナリティー下の韓国経済
  ●韓国のFTA戦略
  ●米韓FTAの経済的要因
 3.米韓FTAの全体像
  ●交渉プロセス
  ●協定内容
 4.米韓FTAと韓国農業
  ●農産物に関する協定内容
  ●米韓FTAによる農業への影響予測
  ●米韓FTAの農業対策
 5.米韓FTAによる韓国経済・農業の検証
  ●米韓FTAと韓国経済の行方
  ●米韓FTAと韓国農業の行方
 6.まとめ

あとがき