【イベント報告】10月14日「食の安全はいまーどう守る グローバル化時代の食の安全・安心」講座開催

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10月14日に第2回連続講座が開催された。

講師は「食政策センター・ビジョン21」の安田節子さん。遺伝子組み換え食品反対運動などに取り組んできた安田さんは、TPP交渉以前の1990年代から行われてきた日米構造協議の総仕上げとしてTPP交渉及び事前協議がある、ととらえ、TPPの本質は規制撤廃、秘密合意、ISD(企業対国家紛争処理条項)にある、と指摘した。

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1)「食の安全」の側面では、農産物を100%関税撤廃することによって食料安全保障が崩壊すること、規制撤廃によって食品安全基準が緩和されることを、牛肉BSE、食品添加物の指定促進、米国残留基準の受け入れなどの事例を挙げて説明した。

2)自由化は食べものの質の低下を招くとして、毒餃子事件など輸入食品の不安、国内でも競争激化の末に輸入原料をめぐる食品偽装が横行すること、検疫の形骸化などを指摘した。その結果、安全に問題のある食品添加物、違法な遺伝子組み換え(GM)食品や作物、ホルモン剤や薬剤残留の畜産物、BSEリスクなど消費者が多くの危険にさらされる傾向にあるのが日本の現状だという。
GM食品、作物をめぐっては、TPP交渉で米国がGM表示撤廃を要求していること、企業の農地所有が認められるとGMが国内生産される恐れが出てくること、生物特許の強化が図られ農家が被害を被ることなどを指摘した。

3)最後にTPPおよび安倍政権の国家戦略特区構想などに対抗するには、人々が生命特許に反対し、種の囲い込みを許さないこと、地域の自立的循環を実現する地域自給圏を確立することが必要だとまとめた。(記 山浦康明)